トップ > スタミナアップ > グリコーゲンの節約

グリコーゲンの節約

 低い強度で運動するときは糖質と脂質の両方を利用することができるのですが、高い強度では糖質しか利用することができません。なので、ここ一番の爆発的なスパートを成功させるには、糖質であるグリコーゲンを節約し、体内に最後まで残しておくことが重要です。

 グリコーゲンを節約するには、「できるだけ脂質を利用し、グリコーゲンをムダづかいしない身体」にトレーニングする必要があります。マラソン選手などがゆっくりとしたペースで長時間走りこむトレーニングは、グリコーゲンの無駄づかいをなくし、可能な限り脂質を利用しやすいカラダを作るために合理的な方法です。低強度の運動は脂質を優先的に利用します。そのような強度な運動を繰り返し行うことで、グリコーゲンに頼らず脂肪を燃焼して運動することを自分のカラダに刷り込ませるのです。

 ところで、グリコーゲンの節約は、トレーニングだけでなく、栄養の摂り方でも効果が出てくると言われています。

 その摂り方とは、「運動中はできるだけブドウ糖を含む栄養補給を控える」ということです。ブドウ糖は糖質の中でも脂質よりもエネルギーとして利用されやすく、脂肪の分解を妨げるからです。なお、ブドウ糖は砂糖やデンプンのなかに含まれています。

 では、運動中には糖質として何を補給すればよいのでしょうか?それは「果糖(フルクトース)」です。果糖は脂肪の分解を妨げる効果がありません。果糖を含むドリンクなどがありますので、運動中はそれを利用してエネルギー補給を行うのがよいでしょう。

前のページ  

このページのカテゴリーは「スタミナアップ」です。
 スポーツでライバルに勝つためには筋トレで筋肉をつけるだけでなく、スタミナアップが欠かせません。 スタミナアップにはランニングなどの持久力トレーニングが大切ですが、栄養のとり方に気をつけてもスタミナアップに効果絶大! 特に炭水化物の摂取はスタミナアップに密接に関係します。 サプリメントだけでは補えない、スタミナアップのための食事学・栄養学について迫ります。
関連ページ

グリコーゲンの節約

 低い強度で運動するときは糖質と脂質の両方を利用することができるのですが、高い強度では糖質しか利用することができません。なので、ここ一番の爆発的なスパートを成功させるには、糖質であるグリコーゲンを節約し、体内に最後まで残しておくことが重要で...

グリコーゲンローディング(カーボローディング)とは

 スポーツの試合のときは、体内にグリコーゲンをできるだけ蓄えておくことがスタミナアップにつながります。とくにマラソンやトライアスロンなど、長時間にわたるスポーツではグリコーゲンをできるだけ貯めておくことが大事です。  そのための方法が「グリ...

スタミナアップのスポーツ栄養学

 スポーツのスタミナアップにおいて、栄養学的に大事なことは、運動のエネルギー源となる栄養素の摂取方法です。  運動のエネルギー源となる栄養素は主に炭水化物(糖質)と脂質(脂肪)です。このうち、激しい運動からゆるやかな運動まで、オールマイティ...